2016.01.08 【耳コピの手順】1、選曲

公開日:2016年01月08日

カテゴリ:ブログ記事

「オリジナル曲を作ったけどなんとなくショボイ」とか、「作る前のイメージと違うんだけどどうすれば近づくのか分からない」とかいった思いをしたことがある方は多いと思います。
私も現在進行形でそうです。
じゃあどうしたらいいのか、というのは今も手探りではあるんですが、理想に近づいていくための、自分なりの方法論を書いていこうと思います。
一言で言って、一朝一夕でいかない、っていうのがホント真理だと思うんですが、つらつらいこうと思います。

もしどなたかの参考になることがあれば、とっても嬉しいです。

 

そもそもの話として、アレンジが洗練されていないとmixも散らかります。最終的にできる音楽が散らかります。
例え生音と聞き間違えるような高い音源を使っても、フレージングが拙いと一気にショボくなります。はい。自分のことです。
冒頭で言ったようなくやしさは、要するにそういう基礎力不足から来ていることが多いと思います。

 

基礎力をどうやってつけるかっていうと、自分の場合は兎にも角にも、耳コピです。
まず、先人が何をやっているのかを模倣することから全てを始めます。

 

というわけで、ここから耳コピの、自分なりの手順について何回かに分けて書いていく予定です。
よければお付き合いいただけると幸いです。

 

 

耳コピには段階があって、一番精度が高いのはミックス、マスタリングまで含めて完コピするっていうところだと思います。
音色(音作り)、一つ一つのノートレングス、EF処理、 TDなどなど、諸々含めて完全に再現する、っていうやつです。聴き比べてどっちが本物か分からないのが理想。
一度チャレンジしましたが、メチャクチャに辛くて全然似なくて、もう音楽とか作るのやめようと思ったので、別にそこまでやらなくていいと思います。
まあ自分みたいなミックス汚いマンはこの訓練をもっとやるべきかもなんですが、そこはちょっと、いったん、いったん端において。
今回焦点にしたいのはアレンジの引き出しなので、ある程度数をこなす前提で、低い精度でコピーしていきます。

 

1,楽譜的に音が合っている
2,音色がだいたい合っている(ピアノの音をマリンバで取ったりしない、とかそういう程度)
以上が満たせていれば完了、という基準です。

 

ベロシティは基本ベタ打ちで、ノートの長さも(テンポによりますが)8分か16分くらいの精度でなんとなく合っていればOKという具合。
ただドラムだけはベタだとノリが出なくて、合ってるのか合ってないのか分からないことがあるので、余裕があれば2〜3段階程度でつけてみてもいいかもしれません。

 

 

※以下、敬称略

 

◆◆◆1,耳コピの選曲について◆◆◆

 

 

冒頭で言った、基礎強化のための耳コピをするうえで、最初にとりかかるならどんな曲がオススメかっていうのを、このエントリではツラツラ書いていきます。とはいえあくまで自分の話なので、耳コピしたい曲がもう決まっている方はすっとばしてください。

…って言ってしまうと、ここからの記事全部が「あくまで自分の話」になっちゃうんですが、それはまあ、はい。

 

 

曲はJ-POPをお勧めします。まず自分が生きる国で、いま現在、一般に流通している音楽というものを研究することから全てを始めます。
ここは異論あるかもしれませんが、私に限って言えば、編曲スキルがかなり低いレベルで停滞していたのは、J-POPを軽んじたせいです。
あと、詳しくは後述しますがいろいろな理由で、J-POPは比較的耳コピがしやすいと思います。
なので、J-POPの耳コピをします。
曲は、何かこう売れていて目につくものならなんでもいいと思いますが(雑)、できるだけ伴奏がシンプルで、音数が少ないものから始めるのがいいと思います。というと、バンド編成の曲がよいかと思います。
イマハヤのオルタナ系(雑)とかよりは、オーソドックスなJ-POPをやっているグループというか…あやふやですね……
自分が過去に耳コピしたのはラルク、ポルノグラフィティなどです。

 

ただバンド曲の耳コピをする場合、自分に限った話かもしれませんが、ギターの耳コピが辛いです。
ギターは少しだけ練習しましたがほとんど弾けないので、どう弾いたら…特にエレキは何をどうすればこのCDのこの音になるのかというのが、正直今でも分かっていません。
アルペジオやソロは、まあ拾えるかもしれませんが、コード弾きは実際ギター持ってみないとボイシングまで拾うのは困難だと思います。
なのでギターが弾けない場合のコード弾きの耳コピは、まあその、和音とリズムが合っていれば拾えたことする、という感じでいいのではと…
すみません…私もこれから勉強します……ギターはもうちょっと弾けるようになりたいです……

 

また、ピアノや吹奏楽など、ドラムレスな音楽体験を基板にしてDTMをやろうとすると、ベースとリズムのアレンジがネックになることが多いと思います。

自分なんかはその典型です。
なのでそういう場合は、ギター含めてコード楽器はいったん置いておいて、ベースとリズムとメロだけ、その3パートの耳コピをとにかく数こなす、っていうのもアリだと思います。

ちょっと筋トレめいてくるんですが。

 

いろいろ書きましたが、どうにもモチベが続かなかったら自分の好きな曲を選んでいいと思います。
自分も、一番最初に耳コピした曲は好きなゲームのBGMでした。ハードはゲームボーイです。何がいいって、最大同時発音数が4つなので、まずトラック数が少ない。そういうのをひたすら採譜した覚えがあります。

 

 

話としてはさわりだけですが、長くなってきてしまったので記事をいったん区切ります。次は楽器編成を拾う話をします。

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